岐阜県立岐阜病院は、財団法人日本医療機能評価機構の病院機能評価を受審し、平成14年3月18日付けで、一般病院種別B(地域が必要とする各領域の医療において基幹的・中心的な役割を担い、高次の医療にも対応しうる一定の規模を有する病院)の認定基準を達成しているとの認定を受けました。
審査は、領域別に以下の項目について評価されました。
平均点3.5点(5点満点中)
各項目の平均点は下記のとおりです。※詳細は各項目をクリックしてください。
各評価項目で求めている内容について
| 5: |
極めて適切に行われている/極めて適切な形で存在する/極めて積極的に行われている |
| 4: |
適切におこなわれている/適切な形で存在する/積極的に行われている |
| 3: |
中間 |
| 2: |
適切さにやや欠ける/存在するが適切さに欠ける/行われているが消極的である |
| 1: |
適切でない/存在しない/行われていない |
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貴院は、昭和28年に国立岐阜病院から県に委譲され、「岐阜県立岐阜病院」として開院してから約50年弱と歴史ある病院で、地域の基幹病院として高度先進医療を提供し、救命救急センター・新生児センターを開設し、救急医療の確保に努めていることは高く評価された。また、自院の役割・機能を最近刊行された広報誌「けんこう」にも掲載し、病院内外への周知に努力されている。ここ1〜2年の患者増は、病院が地域住民に信頼されている結実であり、全病院的に新病院建築に向けて経営改善に取り組まれた結果と思われる。
1. 病院の理念と組織的基盤
病院の理念・基本方針は明文化され、見直しも行いながら職員や地域住民への周知の努力が払われている。中・長期計画は、自院の施設の状況や県の医療供給体制を踏まえて検討し、地域の住民の声を聞く会を設けているなど評価できる。規程はよく整備されており、病院の重要事項を協議する幹部会議が定例で行われているなど、いずれも概ね適切である。組織図は、一部病院業務の実態と合わない部分があるので、検討されたい。事業計画は、部署長の目標、自己評価と連動していて具体的である。職業倫理や業務に関わる教育はその取組のよく見えるものとそうでないものとがあった。できるだけ全職員を対象に、計画的に行うことが望ましい。患者の権利の尊重もおおむね適切であるが、できればもっと具体的に表現することを検討していただきたい。
2. 地域ニーズの反映
岐阜県下の基幹病院の一つとして、救命救急センターや新生児センターを併設し、職員は地域に高度で先進的な医療を提供するという病院の役割を十分認識され、県民のニーズに応えている。特に、最近、病診連携室を設置して実績を上げている。医師会の運営する訪問看護ステーションとも連携し、在宅患者への配慮も適切である。地域住民によるボランティア活動はまだその緒についたところであるが、今後さらに職員の理解を深めつつその活動範囲を広げられたい。広報活動はまだ実績が浅く、広報担当者を一元化して広報活動の効果などを評価し、活動を定着させる努力を期待したい。救急医療活動は、救急救命・新生児センターを併設する自治体病院としての重責を認識され、院内にもその方針が徹底しており、適切なものと評価したい。しかし、関係したスタッフが集まって受け入れたか救急患者のケアの妥当性を検討する会の充実を望みたい。
3. 診療の質の確保
診療の責任体制はおおむね適切であったが、診療の標準化としてのクリニカル・パスや診療の質の評価としてのクリニカル・インディケーターの設定などについては、今後の努力に期待したい。診療録など診療情報の管理に関しては、それなりの知識をもった職員を専従させ、診療情報の一元化できる管理法を構築すると同時に診療録の保管法の統一についても早急に検討されたい。また、病名や手術術式のコーディングを本格化させ、臨床研修医指定病院として病院診療の質の向上に役立つような病歴統計の算出に努力することが望まれる。診療録の管理は「診療の質の確保」に関してはその根源をなす問題と考えるので、診療録の質の向上に努め、岐阜県の地域医療をリードする立場からも早急に体制を整える必要があるものと考える。医師の専門資格や認定医の取得支援および文献入手の支援についても病院として検討の余地があるように思われた。検査室、薬局をはじめ各部門の機能については、おおむね適切な水準にあるものと評価された。
4. 看護の適切な提供
看護部門の理念の周知、目標管理、組織整備などはおおむね適切であった、組織運営に関しては、看護必要度や病床利用率などに応じた勤務体制づくりに努力されている姿勢は見えるが、まだ病院としての体制にはなっていないようなので、さらなる努力を望みたい。また、有給消化率の向上も課題と考える。看護ケアの展開についてはアセスメントの記述にばらつきがあるので、評価結果を反映した看護計画、退院後の生活を配慮した看護計画などとともに記述内容の一層の向上が望まれる。さらに看護ケアの提供にあたって患者や家族の同意を確認できる記録も求めたい、看護ケアの質向上の努力や看護部門の能力の開発についてはおおむね適切と評価した。
5. 患者の満足と安心
いずれの項目も適切、またはおおむね適切と評価されたが、特に、患者の意見や要望に基づき改善を行う姿勢、入院前の相談支援、逝去時の対応、食品の衛生管理、医療事故防止対策、災害時および大規模災害時の対応対策については、高い評価を受けている。しかし、責任者氏名の表示や、案内表示については、表示方法・字の大きさ・場所などの再検討が望まれる。また、診療についての説明と同意では、患者の同意が確認できる仕組みを検討されたい。病棟の手術などの予定表は、患者の目に触れないよう配慮されたい。栄養指導と選択メニューについては対象数の増に向けて、また外来待ち時間短縮に向けて更なる努力を期待したい。壁のシミ・病棟の空調・浴室の安全性などについては、現状の制約の中でも積極的に工夫されたい。一部の病棟の感染性廃棄物の設置場所は早急に変更されたい。
6. 病院運営管理の合理性
病院運営上のいくつかのマニュアルなど、最近スタートされた事項が多いため、完成度・周知度が低く、今後継続性を持って維持されることを期待したい。人材の確保については、医療体制の変化に応じて柔軟に対処されたい。物品の在庫管理に関しては、必要な部門に必要な物品が適切に補給されているが、病院全体の在庫把握をおおなうシステムが確立されていない。補給方法の統一、各部署内の総在庫数を適宜把握し、適切な在庫調整を行う必要があろう。医療事故防止については、事故防止についての院内のインフラは整備されているが、確実に運営されるよう継続的な努力が望まれる。
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