肝臓内科

医師スタッフの紹介

 

役職 部長
氏名 清水 省吾

日本内科学会認定内科医・指導医
日本消化器病学会専門医・東海支部評議員
日本肝臓学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医


・肝臓疾患の診断、治療を専門としています。

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診療科の概要と特徴

 

肝臓

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がんが主要な病気です。

■ C型肝炎について

①インターフェロン治療

 C型肝炎に対しては、1992年よりC型肝炎ウイルス(HCV)の完全排除が期待しうる治療としてインターフェロン( IFN )治療が長く施行されてきました。2004年にはペグインターフェロン(Peg-IFN)+リバビリン(RBV2剤併用治療が開始され、ウィルス陰性化率(SVR率)は大きく改善し、難治性のセロタイプ1型かつ高ウィルス量例で約50%、セロタイプ2型かつ高ウィルス量例では約80~90%に向上しました。しかし治療効果には、IFN治療に対する感受性を表す遺伝子多型であるIL28BやHCVコア領域の変異が大きく影響しており、さらに有効な治療法が望まれていました。

2011年以降、DAA(Direct Acting Antivirals)製剤であるプロテアーゼインヒビターが開発され、セロタイプ1型かつ高ウィルス量例に対してはPeg-IFN+RBVに加えた3剤併用治療(24週)が可能となりました。2011年にはテラプレビル(TVR3剤併用治療が開始されウィルス陰性化率は75~85%に向上し、2013年にはシメプレビル(SMV3剤併用治療、2014年にはバニプレビル(VPV3剤併用治療も可能となりました。しかしいずれの3剤併用治療もやはりIFNを用いた治療法であり、IFN治療歴やIL28B、HCVコア領域の変異などの影響を受けることに変わりはありません。

②インターフェロンフリー治療

 さらにDAA製剤の開発が進み、2014年9月から待望されていたインターフェロンフリー治療であるアスナプレビル(ASV)+ダクラタスビル(DCV)経口剤併用治療(24週)が、セロタイプ1型に対して可能となりました。代償性肝硬変症も適応となっており、治験でのウィルス陰性化率は85%と高く、IFN治療歴、IL28B、年齢、性別、ウィルス量、肝硬変症の有無でウィルス陰性化率に全く差がみられません。しかし治療前にDCVに対するHCV薬剤耐性変異(L31、Y93変異)を有する例ではウィルス陰性化率が低く、また治療不成功の場合には治療後に多剤耐性変異が出現し以後の治療に支障をきたすことになるため、治療前に耐性変異の有無を調べて治療することが重要です。副作用はほとんどありませんが、トランスアミナーゼの急激な上昇をきたすことがあるため定期的な血液検査が必要であり、非代償性肝硬変症は禁忌となっています。2015年6月からは、セロタイプ2型を対象としてソフォスブビル(SOF)+RBV 併用治療(12週)が開始となり、治験でのウィルス陰性化率は96%で、副作用はヘモグロビン低下以外に特記すべきものはありませんが、腎機能低下例や非代償性肝硬変症は禁忌です。そして2015年9月からは、セロタイプ1型を対象にSOF+レディパスビル(LDV)併用治療(12週)も可能となり、治験でのウィルス陰性化率は100%で、HCV薬剤耐性変異を有する例でもウィルス陰性化率は良好とされています。さらに2015年11月にはセロタイプ1型を対象に、パリタプレビル+オムビタスビル併用治療(12週)が登場し、治験でのウィルス陰性化率は95~98%で、これも今後大いに期待される治療法です。

③今後期待される新しいインターフェロンフリー治療法と課題

 現在までにわが国で治験が終了している新たなインターフェロンフリー治療は、グラゾプレビル+エルバスビル併用治療(12週)や、ASV+DCV+ベクラブビル併用治療(12週)があります。しかし今後は、インターフェロンフリー治療でウィルス陰性化が得られなかった場合に出現する多剤耐性例に対する治療法や、インターフェロンではないDAA治療によるウィルス陰性化後の肝発癌頻度や経過観察のあり方が大きな課題になると思われます。

 

■ 肝臓がんについて 

肝臓がん

 

最終更新日:2019/06/19