血液疾患領域での悪性腫瘍性疾患

概要

血液疾患領域での悪性腫瘍性疾患には、代表的な疾患として以下のものがあります。

急性骨髄性(リンパ性)白血病

慢性白血病

悪性リンパ腫

多発性骨髄腫

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急性骨髄性(リンパ性)白血病

 出血、発熱、貧血などを主症状として発症する疾患ですが、1992年~2001年までに29名を診療しました。そのうち治療可能であった20名のうち16名(80%)が寛解し、退院できました。うち、発症後5年以上が経過した方の5年生存率は40%(6/15)でした。

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慢性白血病

 白血球を主体に血球の増加と脾臓の腫大を来す疾患です。骨髄移植が唯一の治癒を目指せる方法であり、移植適応の方には移植可能な施設をご紹介しております。移植医療が適応でない方にはインターフェロン、ハイドレアなどの薬物治療を行っています。

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悪性リンパ腫

 ホジキン病と非ホジキンリンパ腫に大別され、リンパ節を中心に全身どこの臓器にもおこりうる血液悪性腫瘍です。リンパ節や腫瘍の一部を採取して細胞組織診断をいたします。病気の性質や拡がり、検査結果や体の状態により治療法や成績が異なってきます。最も頻度の高いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療は、抗腫瘍剤の点滴や内服を中心に、放射線療法手術療法などを組み合わせます。1992年~2001年までに38名を治療し、完全寛解率75%、5年生存率31%でした。

 最近一部の症例で用いられるようになってきている移植医療を併用する大量化学療法は、現在のところ行っておりません。

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多発性骨髄腫

 貧血などの血液障害、血中蛋白の異常、腎障害、病的骨折などを来す疾患です。中年以降に発症し、難治性です。治癒を目指せる治療法は未だなく、外来を中心とした多剤併用療法を実施しています。

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最終更新日:2018/08/16