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フットケア外来
対象患者さん
フットケアは、予防的フットケアと既に皮膚潰瘍を発症した患者さんに分けられます。
予防的フットケアは、足潰瘍、足趾・下肢切断既往、閉塞性動脈硬化症、糖尿病神経障害などの足病変ハイリスク要因を有する患者さんが対象です。診療として認められるのは、糖尿病患者さんに限定されます。
既に足病変を発症した患者さんは、感染制御と創傷治癒促進のため強化インスリン療法による厳格な血糖管理を行います。保存的治療の場合は、神経障害性では局所のデブリドメントと免荷、虚血性では血流確保を行います。血糖管理が十分に行われた後、外科的治療を行う場合は、血行再建術により救肢が可能である、または創傷治癒の見込みがないため切断が必要であると診断されると、適切な診療科を受診します。
診療内容・特徴
糖尿病足病変は、感染制御が困難となると切断以外に治療法がなく、生活の質(QOL)が著しく低下します。リスクファクターは神経障害、血管疾患、足・足趾・爪の変形、病識の欠如などが含まれます。足潰瘍・切断の既往のある患者さんの足病変の再発率は、1年以内で44%、3年以内で61%、5年以内で70%と報告されています。フットケアを開始するにあたり、足の皮膚疾患、爪疾患、変形と可動性、血流障害、神経障害などをアセスメントします。フィジカルアセスメントの他、神経伝導速度、足関節/上腕血圧比(ABI)、非造影MRアンギオによる血流評価、造影CTアンギオによる閉塞部位の検索などを行います。
糖尿病内分泌外来と看護外来が連携し、足の創傷を防止することと、足病変の早期発見と適切な対処を目的とした予防的フットケアを行います。適切な爪のカット、足趾間の白癬治療、足底部の胼胝除去、踵の角化処置などが含まれます。フットケアの頻度は、神経障害がない場合は1年に1回、神経障害がある場合は半年に1回、足の変形を認める場合は3か月に1回、皮膚潰瘍の既往がある場合は1-3か月に1回の診療が必要です。
診療日時・受診方法
毎週 火・水曜日の午前、及び木曜日の午前・午後に行っています。
皮膚潰瘍が2-3週たっても痂皮形成が不十分で、治癒の傾向が認められない場合は、感染症を合併して壊疽に進展する危険性が高くなります。中足骨に感染症が及んだ場合は、足関節より中枢側の切断になります。感染症により断端を覆う健康な皮膚が不足して縫合困難となる、将来的に残した足が変形して歩行障害となる、発達した装具を作製して早期にリハビリを開始する必要がある、などの理由です。中足骨への感染症の波及を防止するためには早期に治療を開始する必要があります。既に皮膚潰瘍を発症した患者さんの場合は、フットケア外来以外にも、糖尿病内分泌外来または救急外来で適宜、受け付けています。
最終更新日:2023/05/25