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中央検査部では、2019年度に ISO15189 を取得後、年間計画に沿って日々の業務を行っています。

2023年度 QMS計画表

中央検査部 初期研修体制

 中央検査部では、充実した新規採用職員の教育・フォロー体制を整備しています。
 臨床検査は検査範囲が多岐にわたり、担当が異なると業務内容も完全に異なっている特色をもっています。そのため入職後の4~12月は、検査部全体の業務を覚えていただくために、1ヶ月毎に各担当をローテーションし、適性や希望を考慮して配属担当を決定します。
 教育は、分野ごとに作成された教育チェックリストおよび業務マニュアル(標準作業書)を用いて詳細な説明を行い、理解度の確認も毎年行います。理解度はスキルマップを用いて確認し、一定の基準をクリアすることで業務を行える体制となっています。
 医療に携わるものとして、常に研鑽を行い、資格取得や学会発表を行っています。

新人研修

 4月に、中央検査部 オリエンテーション計画に沿って、研修が始まります。

中央検査部オリエンテーション計画

新規採用者研修予定表(例)

 新規採用者は、全部署を1か月ごとローテーションした後に担当配属されます。


 

新規採用者 当直業務研修予定表(例)

 

初期研修計画

検体検査担当

 初期研修方針 : 検体検査受付業務を取得し、担当分野の結果報告が単独でできる。
            また、精度管理や機器のメンテナンスができる。

勤務年数 概要 目指す資格
1年目 検体受付業務全般の習得
担当分野のけ結果報告が実施できる
検査機器の日常メンテナンスが実施できる
 
2~3年目 血液像検鏡が実施できる
検査機器の特殊メンテナンス、トラブル対応が実施できる
複数分野の技術を習得し実施できる
学生実習および当直研修の指導が実施できる
臨床検査士(緊急)
3年目以上 骨髄像検鏡が実施できる
精度管理の設定・評価が単独でできる
新規配属研修の指導ができる
認定血液検査技師
認定一般検査技師
日本糖尿病療養指導士

 

細菌検査担当

  初期研修方針 : 細菌検査業務全体の流れが把握でき、正確・迅速に結果報告できる。

勤務年数 概要 目指す資格
1年目 以下の細菌検査業務をできるようにする
検体受付、検体処理、グラム染色・抗酸菌染色・鏡検
マイコプラズマ・結核菌群 Lamp 法、
血液培養陽性検体処理・報告
釣菌・純培養
同定・感受性試験・耐性菌検査
結果報告
 
2~3年目 感染対策(ICT活動)への参加
新人指導
資格獲得
学会発表
二級臨床検査士(微生物学)
3年目以上 感染対策(ICT活動)への参加
新規配属研修の指導
資格獲得
学会発表
認定微生物検査技師
感染制御認定微生物検査技師
(ICMT)

 

生理検査担当

 初期研修方針 : 検査機器に慣れ、迅速に正確な報告ができるようにするとともに、患者に優しく
            丁寧な態度で接する。

勤務年数 概要 目指す資格
1年目

接遇
心電図(12誘導・15誘導・自律神経検査等)
血圧脈波、ホルター心電図取付、負荷心電図
肺機能検査・AABRの習得

 
2~3年目 脳波、CPX、ABR、MCV、聴力検査、SPP、
ホルター心電図解析の習得
感染対策の指導
臨床検査士(緊急)
3年目以上

新規配属研修の指導
認定資格の取得
学会発表

認定心電図検査技師
心臓リハビリテーション指導士
二級臨床検査士(循環生理・神経生理・
呼吸生理)
日本糖尿病療養指導士

 

超音波検査担当

 初期研修方針 :超音波検査の基礎を学び、分野別に迅速かつ正確な所見を報告する。
           緊急時対応や感染対策についても学び、接遇を取得する。

勤務年数 概要 目指す資格
1年目 女性技師 接遇
超音波検査装置の基礎原理・取扱の習得
乳腺エコーから開始
次に 頸動脈・甲状腺・表在・腹部
 
男性技師

接遇
超音波検査装置の基礎原理・取扱の習得
頸動脈エコーから開始
次に 腹部・甲状腺・表在

 
2年目 女性技師 経験分野での知識・技術の確認
新規領域検査開始 : 動静脈・心臓または胎児
緊急検査・感染対策
日本乳がん検診精度管理
中央機構 乳房超音波試験
男性技師 経験分野での知識・技術の確認
新規領域検査開始 : 動静脈・心臓
緊急検査・感染対策
 
3年目以上 全領域の検査可能
経験分野での知識・技術の向上を目指す
新規配属研修の指導
資格取得
●女性技師新規領域開始 : 心臓または胎児
超音波検査士
臨床検査士(循環生理)

 

新規採用者は、2~3年ごとのローテーション後、検査部内の業務が可能となります。その後、プロフェッショナルな技師を目指して、専門的な知識や経験を積んでもらいたいと思います。
 

 

医療安全への取り組み

 リスクマネージャーを中心に、各担当から選出された医療安全ミーティングのメンバーで医療安全管理活動を行っています。
 リスクマネージャーは医療安全管理者の認定資格を取得し、医療安全部の活動にも参加しています。

 

 中央検査部で発生したインシデント・アクシデントについて情報収集行い、毎月開催される医療安全ミーティングで分析と対応策について検討しています。

                         

 中央検査部で発見した他部署のインシデント(ポジティブインシデント)も積極的に報告しています。ポジティブインシデントは発生部署に共有され、各部署で業務改善に役立ててもらっています。

 医療安全ミーティングで協議された内容と毎月の医療安全標語は、中央検査部連絡会で全員に周知し、再発防止に努めています。

          

 各担当で医療安全に対する職場点検(リスクマネジメントチェック)を実施し、医療安全ミーティングの活動内容と共に医療安全部に報告しています。

感染管理の取り組み

 アルコール性手指消毒剤使用量の少ない職員(アルコール性手指消毒剤使用量を毎月測定)や、適切な手指消毒ができていない職員(定期的に手指消毒手順の直接観察を実施)には指導を行っています。 

 また、PPE(個人防護具)着脱方法についての研修を感染対策部ICN(感染制御看護師)に受けたり、ICT(感染対策チーム)メンバーが中心となって、正しい手指消毒方法と機器清掃についての教育をおこなったりしています。

 

連絡会

 毎月1回、中央検査部の全員を対象にした中央検査部連絡会・勉強会を行っています。
 院内の各種委員会からの報告や各担当からの伝達事項等を全体に周知します。また、検査部内での検討事項についての話し合い等を行います。これにより共有すべき情報を全員が把握できるように努めています。医療安全からの報告も行われ、注意すべきインシデントや問題点の報告などが行われます。
 勉強会は、検査に関する内容について各担当が持ち回りで行います。これとは別に当直ミニレクチャーという当直に関する内容に特化した勉強会も開催し、テストにて検査技術レベル評価と維持に努めています。
 ISO連絡会も同時に開催され、ISOに特化した連絡事項や勉強会が行われます。

開催内容 (2022年度実施)

 


 

 

 

最終更新日:2023/05/10