メタボリックシンドローム予防(肥満)外来

診療内容・特徴

 メタボリックシンドローム予防(肥満)外来は、栄養過多・運動不足・ストレスなどにより、体内がエネルギー過剰状態になることによって引き起こされる様々な疾患(糖尿病、高血圧、脂質異常、脂肪肝、高尿酸血症など)を総合的に治療していくことを特色としています。これらは腹部に蓄積した内臓脂肪が原因で複数同時に発症することが多く、食事と運動療法を中心にした生活習慣改善を治療の柱に据えています。そのために「看護外来」「栄養指導」「運動療法」「薬物治療」を総合的に行っています。

 当外来は初診から6ヶ月の集中治療になります。その後、治療継続が必要な場合は通常の外来に
移行します。

看護外来

 看護師(生活習慣病予防指導士)と一緒に生活習慣改善について考えていきます。職場近隣との人間関係、嫁姑問題その他がストレスとなり、過食に向かうことも少なくありません。まずは現状を見つめなおし、改善点を探っていきます。日常の運動量を客観的に知るための測定器(ライフコーダー)を貸し出しし、来院のたびに評価します。

栄養指導

 治療の要となるのが食事療法です。個々の方の食事習慣から問題点をみつけ、管理栄養士とともに改善にとりくみます。

薬物療法

 食事運動療法などの生活習慣改善は、治療の必要条件であって十分条件ではありません。糖尿病は予備軍の段階ですでに50%の機能は障害され、年々進行し動脈硬化症(心筋梗塞・脳卒中など)も多くなっています。このためDPP-4阻害薬などの内服薬のほか、注射薬(GLP-1作動薬、インスリン)、漢方薬など患者さんに合った治療を行っていきます。

 

治療に入る前に  

 生活習慣改善・治療に入る前に、本当に生活習慣病なのかどうか、
(2次性メタボリックシンドローム※①の検索、合併症の検索など)入念に検査※②を行います。

①2次性メタボリックシンドローム
  メタボリックシンドロームに類似した症状所見を呈する疾患、たとえば甲状腺機能低下症、
   多のう胞性卵巣症候群、クッシング症候群(副腎・下垂体などの腫瘍による)などがあり、
   これらを鑑別診断いたします。

②検査
  ホルモン検査、ブドウ糖糖負荷試験、負荷心電図、メタボ診断(腹部CT)、動脈硬化検査
   (頸動脈超音波検査、血圧脈派)など。

 

まずは、お気軽にお尋ねください。

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最終更新日:2020/12/09