前立腺癌(ぜんりつせんがん)

前立腺がんについて

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 前立腺がんは世界的に罹患率の高い癌です。男性の癌の約10%を占めるといわれています。一般的には欧米人に多くアジア人には比較的少ない癌と考えられていましたが、生活慣習の欧米化にともない日本でも増加傾向の著しい癌のひとつとなっています。当院では前立腺癌を早期発見して、個々の患者さんに適した治療法を選択する努力をしております。最近、高齢化という時代背景もあり、前立腺癌に対する意識が高くなっています。前立腺癌についてよりよく知っていただくため、当院での前立腺癌の診断・治療について解説します。

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前立腺がんの検査

 前立腺は、男性だけが持っている生殖器官の一部です。膀胱のほぼ真下にあります。大きさは栗の実程度、体積にして10~20mlです。前立腺は精液の一部となる「前立腺液」を分泌したり、膀胱の出口を開け閉めしたりする働きをしていますが、詳しい働きは十分には分かっていません。アメリカではすでに10年ほど前から、男性のがんの中で最も高い発生率となっています。日本ではまだ患者数は少ないですが、近年、急激に増えてきています。死亡数増加率はすべてのがんの中でトップです。日本人の前立腺がんによる死亡者数は2015年には2000年の2倍以上、1995年の約3倍になると推定されています。この死亡数増加率は、すべての「がん」の中で最も高く、今後増える「がん」と言えます。①日本人の寿命が延びたこと②食生活の欧米化③PSA検査の普及の影響です。以前は、前立腺がんは早期発見も難しかったのですが、近年、「PSA検査」が登場し、早期から前立腺がんを発見することが出来るようになりました。これは血液検査だけでできることから、50歳前後の比較的若い方にも検査が実施され、がんが発見されるようになってきました。前立腺がんの多くは、尿道や膀胱から離れた場所に発生します。そのため、排尿障害が起きにくく発見が遅れます。また、癌が骨に転移すると痛みが出ますが、この場合は進行癌状態と言えます。どのがんでも同じですが、治療によって治癒が期待できる早期がんは 自覚症状はほとんどありません。よって、症状が出る前にがんを発見することが非常に大切で、そのためには検診などで定期的にPSA検査を受けることがもっとも重要です。前立腺がんは1つの癌細胞が増殖し、治療を要するようになるまでに一般的には40年近くかかるといわれています。つまり、60歳を越えたくらいから前立腺がんの発見率も高くなっていきます。 進行が遅いので、他の病気で亡くなった高齢者の方を解剖してはじめて小さな前立腺がんが見つかる場合もあります。前立腺から分泌されるPSAという物質の血液中濃度を測定します。値が正常値4.0ng/mlよりも高ければ、前立腺の病気がある可能性が高く、次の2次検査に進みます。 
一般的にはPSAが4~10では約40%、10~20では60%程度、PSAが20以上では80%以上の患者さんに前立腺癌が発見される、と言われています。 PSAで発見された癌のうち85%は1回目のスクリーニングで見つかっており、2回目発見される癌は 11%程度と報告されています。 

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 直腸診肛門から指を入れ、前立腺の表面を触診します。患者さんは診察台に仰向きに寝た状態で行われます。前立腺が石のように硬い場合、がんの疑いが高くなります。 エコー検査お腹の上から前立腺の大きさ、内部構造、形体などを画像で確認することが出来ます。 1次、2次検査の結果、がんの疑いがある場合行います。組織を採取し、顕微鏡で確認しますので、確定診断になります。また「がん」であれば悪性度も判明します。前立腺の位置を肛門からのエコーで観察しながら、針で前立腺の組織を8-12ヶ所とって顕微鏡で観察します。比較的安全に出来ますが、出血・感染症などの合併症の危険が数%あるため、当院では安全のため2泊3日の入院検査をお勧めしています。 

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前立腺がんの治療

 前述の様に前立腺癌には様々な治療法の選択肢があります.根治性、QOL、患者さんの背景など十分に考慮し治療法を決定します.これらの詳細については、下記リンク先の泌尿器科のページにおいで下さい。

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最終更新日:2018/08/16