がん医療・抗がん剤調製業務

 

がん医療1  抗がん剤治療(化学療法)は、がんの種類により、適切な薬剤の組み合わせ・投与量・投与間隔などが、治療計画(レジメン)として定められています。当院で使用されるレジメンは、全て院内の専門委員会で安全性、有効性が検討されていますが、薬剤センターでは平成23年度に、患者さん個々の治療内容をチェックする鑑査システムを導入しました。担当薬剤師がこのシステムを使用して、化学療法が行われる全ての患者さんの抗がん剤の投与量、投与間隔、血液検査値などを確認して、適正な治療に貢献しています。
 抗がん剤は周囲への放出・飛散を防ぐ必要があるため、薬剤センターでは平成16年度から専用の設備(安全キャビネット)を使用して、患者さんに投与する注射抗がん剤の調製を開始しました。さらに、平成23年度からコンピュータによる調製支援システムを導入し、より安全・正確な抗がん剤調製が可能となりました。このようにして薬剤師は、患者さんにも医療従事者にも安心で安全な化学療法の提供に努めています。
 当院では外来及び入院で抗がん剤治療を受ける患者さんに、それぞれ化学療法担当及び病棟担当の薬剤師が治療スケジュールや起こりうる副作用を分かりやすく説明しています。また、患者さんの症状の変化をお聞きして、副作用の早期発見に努めています。必要があれば、患者さんの症状を担当医に報告して、医師や看護師と共に副作用対策や治療内容の変更を検討します。このように、薬剤師も医療チームの一員として、患者さんが有効かつ安全な化学療法を受けられるための支援を行っています。

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最終更新日:2020/05/25