院長あいさつ

岐阜県総合医療センターのホームページへようこそ

 当センターのホームページをご覧頂きありがとうございます。2022年4月1日付けをもちまして理事長兼病院長に就任した桑原尚志です。どうぞよろしくお願い申し上げます。 
 コロナ禍やウクライナ問題で社会は激変し、日々の生活は大きく変わったことでしょう。新しいスタイルの生活が求められるこの変化の中で、皆様はどのようにお過ごしのことでしょう。私たち岐阜県総合医療センタースタッフは、滝谷前理事長の意思を引き継ぎ、今後どのような困難な状況になったとしてもぶれずに皆さんの健康の支えとなる所存です。

 それでは、当センターを簡単に紹介させていただきます。当センターは大学病院に準ずる高度医療を担うDPC特定病院群として、制度が発足した2012年より連続して厚生労働省認定を受けています。名実ともにすべての診療に対応できる総合病院ですが、なかでも以下の5つのセンター機能を重点医療として取り組んでいます。さらに基幹災害拠点病院にも指定されています。

救命救急センター
断らない救急医療のスローガンのもと、ドクターヘリが発着できるヘリポートを備え、24時間体制で年間2万人を超える救急患者さんと約6000台の救急車を受け入れています。
がん医療センター
手術支援ロボット“ダ・ヴィンチ”を早期に導入し、前立腺がんをはじめ多岐にわたるがん手術で多くの実績を有しています。また20床の外来化学療法室を設置し、快適な環境で治療が受けられるように配慮しています。
心臓血管センター
新生児から高齢者まですべての年齢の開心術を行っています。またカテーテル治療にも積極的に取り組み、外科内科合同チームで行うハイブリッド手術室での大動脈ステント挿入術や大動脈弁置換術(TAVI)をはじめ、僧帽弁形成術(マイトラクリップ)や心筋焼灼術(アブレーション)などの先端医療の経験が豊富です。
周産期医療センター
岐阜県から総合周産期医療センターに指定されています。胎児診断治療体制を有しており、24時間体制で分娩に対応しています。新生児センターでは新生児搬送車「すこやか号」を運用し、1000グラム未満の超低出生体重児も受け入れています。
 
小児医療センター
胎児からAYA 世代まで幅広い年齢の小児疾患に対応できるスタッフをそろえ、小児特定集中治療室(PICU)では日夜、重症のお子さんの治療にあたっています。また、重症心身障がい児入所施設「すこやか」において人工呼吸器の必要な超重症障害児の療養を行い、在宅医療支援として短期入所にも取り組んでいます。

 さて、当院を利用されている患者の皆さんに1つお願いせねばならない点がございます。コロナ禍のピーク時において急性期病院の受け入れ機能が麻痺したことは記憶に新しいことと思います。当センターでは重症の患者さんをどんな状況であってもできるだけ多く受け入れたいと考えております。そのため、高度急性期治療が終わったあとは早めの転院や退院をお願いすることがあります。患者さんにとって適切でかつ近い医療機関に紹介させていただき、日頃から密に連携するよう努めています。皆さんにはこのような医療の仕組みと当センターの使命を理解していただきますようよろしくお願い申し上げます。

 最後に、皆さんから多くの寄付を頂きました。コロナ禍の最も厳しい状況において地域の皆様からマスク、フェイスシールド、お弁当、打ち上げ花火等心温まるエールを頂きました。スタッフ一同大いに励まされました。このご恩を忘れることはありません。私たちは、「県民の皆様に信頼され、患者さん本位の安全で良質な全人的医療を提供すること」という当センターの理念を大切に守ってまいります。患者さんから信頼され、安全な医療を受けていただくために、県民の皆さんが安心して治療を任せられるスタッフを大切に育ててまいります。いつも患者さんの立場に立って考え行動するよう日々一層努力してまいります。

 

岐阜県総合医療センター 理事長兼院長 桑原尚志

最終更新日:2022/04/25