がん医療センター

がん医療センターについて

がん診療連携拠点病院指定について

 当センターは平成17年1月7日に地域がん診療連携拠点病院に指定されて以来、現在まで地域の医療機関と密接な連携をとり、より質の高い医療の提供に努めています。

 

がん診療連携拠点病院とは
 全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、厚生労働大臣が指定した病院で、
全国にがん診療連携拠点病院を 408箇所 (都道府県がん診療連携拠点病院 51箇所 、地域がん診療連携拠点病院(高度型) 55箇所 、地域がん診療連携拠点病院 293箇所 、地域がん診療連携拠点病院(特例型) 6箇所 、特定領域がん診療連携拠点病院 1箇所 、国立がん研究センター 2箇所 )、地域がん診療連携拠点病院を 45箇所 、指定しています(令和4年4月1日現在)。
 
小児・AYA世代の患者についても、全人的な質の高いがん医療及び支援を受けることができるよう、全国に小児がん拠点病院を 15箇所 、小児がん中央機関を 2箇所指定しています。
(令和2年4月1日現在)
 
さらに、ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいても、がんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、全国にがんゲノム医療中核拠点病院を 12箇所 、がんゲノム医療拠点病院を 33箇所 指定し、がんゲノム医療連携病院を 188箇所 公表しています(令和2年4月1日現在)。
これらの医療機関においては、専門的ながん医療の提供、がん診療の地域連携協力体制の構築、がん患者・家族に対する相談及び情報提供を行っています。
 
岐阜県では、都道府県がん診療連携拠点病院として岐阜大学医学部附属病院が、
地域がん連携拠点病院として岐阜県総合医療センター
岐阜市民病院、大垣市民病院、岐阜県立多治見病院、高山赤十字病院、木沢記念病院、中濃厚生病院が指定されています。
 

 

がん診療連携拠点病院の条件
① がんの手術治療、薬物治療、放射線治療を効果的に組み合わせた集学的治療リハビリおよび緩
  和ケアを提供する体制を有し、複数の診療科が協力して診療を行える。
  (キャンサーボードの開催など)
② セカンドオピニオン外来があること
③ がん治療を、地域の病院や診療所との連携体制が整っている
④ がん治療の質の評価のため、必要な情報を国に届け出ること。(全国がん登録・院内がん登録)
⑤ がん治療を提供するにあたり、がん患者の身体的苦痛や精神的心理的苦痛、社会的問題などの
  スクリーニングを診断時から行うことのできる体制を整備する。
  ※必要に応じて看護師等によるカウンセリングを活用するなど安心して医療を受けられる体制
    整備
 
また、専門的な知識や技能を有する医療スタッフの配置が厳しく義務づけられています。
設備や環境として、専門的治療室や相談支援センターの設置、
禁煙対策、院内がん登録など求められています。
 
 

 

 

 

『地域がん診療連携拠点病院』の具体的な役割は以下のようなものです。
○地域の医療機関や大学病院などと緊密な連携を図り、専門的ながん医療の提供しています。
○全国共通の方法に準じて院内がん登録を整備し、がん治療の成績向上に努めています。
○当院でのがん診療に関する情報を公開し、地域がん診療に貢献しています。
○がんの緩和医療(がんの痛みに対する専門的医療など)を提供しています。
○地域のがん診療に携わる医療従事者に対し、必要な研修を積極的に推進しています。
○地域住民に対し、がんの予防やがん医療を受けるために有用な情報を提供しています。

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緩和ケアセンターについて

緩和ケアとは

緩和ケアセンターについて

緩和ケアチームについて

緩和ケアチームの活動について

緩和ケア外来のご案内

がん看護外来のご案内 

緩和ケア関連の研修会について【PDF】

「がん等の診療に携わる医師等に対する研修会」
修了者について【PDF】
 

 

緩和ケアとは

  

 「緩和ケア」とは、がんなどの生命を脅かす病気による「からだ」と「こころ」の苦痛を和らげ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を保つことで、患者さんやご家族が自分らしい生活を送ることができるように支えるケアのことです。

治療と並行して行われるもので、終末期だけのものではありません。
そして、できるかぎり治療が続けられるように、患者さん、ご家族をサポートさせていただくケアです。


 

緩和ケアセンターについて

 

 緩和ケアセンターは、病気を抱えた患者さんとご家族が、外来通院、入院中にかかわらず、緩和ケアを切れ目なく受けることができるように、医師、看護師、薬剤師はじめ多職種がチーム一丸となって支援します。緩和ケアチーム、緩和ケア外来、がん看護外来、緩和ケア病床などの機能を発揮しつつ、様々な状況で療養している患者さん・ご家族に緩和ケアが提供できるように、地域の医療機関、訪問看護ステーションなどと協力しながら活動しています。
 

緩和ケアセンタースタッフ
 

植木啓文 精神科医 センター長 専任
國枝克行 緩和医療認定医 専任
梶浦雄一 放射線治療科医 兼任
清水省吾 消化器内科医 兼任
谷口光弘 泌尿器科医 兼任
小森充嗣 外科医 兼任
三好真由香 呼吸器内科医 兼任
田中千恵 がん化学療法看護認定看護師 専従
信田直美 緩和ケア認定看護師 兼任
脇田久美 リンパ浮腫保険診療士(看護師) 兼任
臼井哲宏 緩和薬物療法認定薬剤師 兼任
土井田 愛 薬剤師 兼任
中島弥生 作業療法士 兼任
蒔田綾加 がん病態栄養専門管理栄養士 兼任
鈴木美砂子 公認心理師 兼任
緒川和代 公認心理師 兼任
伊藤理恵子 社会福祉士(MSW) 兼任

緩和ケアチームについて

 

 緩和ケアチームは、入院中の患者さんの「からだのつらさ」や「こころのつらさ」について、主治医や看護師と協力してケアを行います。
 がんが引き起こす様々な症状や療養全般の問題に対応する専門のスタッフが構成するチームです。
 緩和ケアチームはがんのどんな病期(ステージ)であっても、患者さんとご家族に「緩和ケア」で支えます。また、重い心疾患や呼吸器疾患などの患者さんの苦痛に対しても、緩和ケアを提供しています。
 担当医や病棟看護師に加えて、緩和ケアチームの診療をうけることで、担当医や病棟が変わることはありません。

 

緩和ケアチームの活動について

 
①緩和ケア回診
緩和ケアチームが担当する患者さんやご家族と必要性に合わせた頻度で、毎日(月~金)、隔日、週1回などチームのメンバーが回診します。ゆっくりお話を伺ったうえで、主治医や担当看護師と共同のもと、患者さんやご家族のquality of life(生活の質)が向上するように、専門的な知識と経験をもとにより良方策を提案します。

②緩和ケアチームミーティング

週1回、チームスタッフが集まり、担当する患者さんの情報を電子カルテを用いて共有したうえで回診します。
回診後にも、ミーティングで対処方法についてディスカッションします。

 

③緩和ケアカンファランス

 毎週月曜日 17:00~18:00 緩和ケアチームスタッフ、主治医、病棟看護師が集まり、新規患者についての情報共有、症状緩和困難患者についてのディスカッションを行っています。

 

 

緩和ケア外来のご案内

 

当センター外来通院中の患者さん・ご家族の支援をしています。痛みや息苦しさ、不安などのつらい症状をやわらげ、できるかぎり治療がうけられるよう、治療の早期から支援します。患者さんやご家族が困っていることを一緒に考えて、療養生活をサポートします。

 

緩和ケア外来

 

がん看護外来のご案内

 

 

 

 

緩和ケア関連の研修会について

 

 

 

「がんなどの診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会」修了者について

 

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化学療法センター

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がん相談支援センターのご案内

がん相談支援センターでは、病気やその治療法、治療後の生活、医療費のことなど、がんの療養に関する様々な疑問や悩みの解決に向けて専門の相談員が対応いたします。外来通院中の方、入院中の方を問わずどなたでも相談をお受けしています。どうぞお気軽にご相談ください。

          

「外来受診前、外来の待ち時間や受診の帰りにお立ち寄りください」
「入院中の方も暇な時間にのぞいてみませんか」

 

患者さんのための『がん』に関するパンフレットをお渡しすることができます。
また、患者さんのための学習DVDがあります。閲覧することができます。                                  

                   

たとえば、このようなご相談をお受けします。

あなたの理解を支援します。
・医師に言われたことの意味がわからない
・病気について詳しく知りたい

受診相談を受けます。
・どこに受診したらいいかわからない
・他の病院の情報がほしい
がんによる症状で苦しんでいる(苦痛に感じている)方が、楽に
過ごせる方法を一緒に考えます。
・痛みのコントロールが十分でない
・家族が症状に苦しんでいます。楽になる方法はないですか
・家族がやってあげれることはありませんか
あなたの心を支えます。
・がんと言われ頭の中が真っ白になった
・誰にも相談できなくて不安です
・病気のことが心配です、話を聞いてほしい

あなたの生活を支援します。
・医療費が心配、退院後の生活が心配
・現在の仕事を続けていけるのかなどの就労に関する不安
介護されているご家族を応援します。
・家族ががんです、どう接したらいいか悩んでいます。
 
 

AYA世代のがん患者さんに対する相談窓口

AYA世代(Adolescent Young Adult)のおおむね15歳~39歳の思春期・若年成人の相談に対応させていただきます。

AYA世代は、学校や仕事、結婚や出産など多くの人にとって大きな転換を迎える時期です。
がんと診断されて不安なこと、経済・社会保障制度に関すること、就学・就労に関すること、生殖機能・妊孕性(妊娠するために必要な能力)に関することなどの相談をお受けします。

曜日別相談対応者

  月曜日~金曜日
がん相談対応者 医療相談員
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対象: 患者さん本人、ご家族、関係者の方(当院に通院していない方でも相談できます)
相談時間: 8:30~12:00 13:00~17:15(休日を除く)
費用: 無料となっています。
相談窓口: 1.総合相談窓口(初診受付左側)までお越しください。
2.直接『総合サポートセンター』へお越しくださっても結構です。
3.電話相談をお受けしています。(058-246-1111 がん相談支援センター)
4.メール相談 E メール gansien@gifu-hp.jp

※お返事は後日電話で行いますので、電話番号の記載を必ずお願いします。
専門的な相談内容の場合は、各科の部長や専門職種が支援しています。

相談窓口

がん相談支援センターTel:058-246-1111

E-mail gansien@gifu-hp.jp

がん患者サロンのご案内 【PDF】

がん患者ホットサロンのご案内【PDF】
 

セカンドオピニオンのご案内

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就労相談室のご案内

 就労支援室では、治療で仕事を休んだ時の精度活用や治療をしながら仕事を続けたい・探したい患者さんの相談に応じています。病院内の相談員だけでなく、社会保険労務士・両立支援促進員・ハローワークの長期療養就職支援ナビゲーターが定期的に来院し、相談会を実施しています。
 

就労支援室チラシ 【PDF】

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がんに関する情報

がんについての基本的な情報

がんに対し早期発見、早期治療など根治治療を実施します。
ここではがんについての基本的な情報ニュースなどをお知らせしています。

胃がん 乳がん
大腸がん 卵巣がん
肝臓がん 子宮頚がん
肝細胞がんの外科的治療 子宮体部がん(子宮内膜)
胆管がん 前立腺がん
胆嚢(たんのう)がん 膀胱がん
膵がん 腎細胞がん
喉頭がん 腎盂尿管(じんうにょうかん)がん
肺がん 精巣がん
皮膚がん 血液疾患領域での悪性腫瘍性疾患
食道がん

    

がんに関する臨床試験について

がんの発生・発育のメカニズムの解明が進むに伴い、種々の抗がん剤や分子標的薬の開発が急ピッチで行われています。すでにいくつかの治療薬は、標準治療として位置づけられています。
新しい薬や治療法が標準的治療法として確立するためには、その安全性と有効性が科学的に確認されなくてはなりません。すなわち製薬メーカーは、新しい薬の候補物質について動物実験で効果と毒性を調べるだけでなく、人についても有効性と安全性を確認しなければなりません。そのために行われる試験が「臨床試験(治験)」といわれるものです。一般的に人を対象とした治療を兼ねて行う試験を広く「臨床試験」と呼び、その中で、新薬を厚生労働省に薬として承認してもらう目的で行う臨床試験を「治験」と呼ばれています。
新しい薬や治療法は臨床試験によって、現時点の標準治療より優れていることを、患者さんの協力を得て、臨床データを集積することにより証明する必要があります。臨床試験を行うには、得られた結果の信頼性の確保と患者さんの人権を守るために制定されたGCP(医薬品の臨床試験の実施基準)という厳しい法律を遵守しなければなりません。
また、臨床試験の内容が妥当であること、倫理的に問題がないか、患者さんの自由意志が尊重されているか、文書による説明が充分であるか、患者様への利益、不利益は何かなどについて外部の識者を交えて検討されていなければなりません。
臨床試験には新薬の承認のために行う「治験」の他に「研究者(医師)主導臨床試験」があります。これは、厚生労働省で承認された薬や治療法から最良の治療法をみいだすこと、また薬のより良い組み合わせを決定することの目的で行われます。がんの標準的治療を確立するために、多数のがん患者さんの協力を得て行われる非常に重要な試験なのです。

がんに関する臨床試験一覧はこちら[PDF]

がんの治療が進歩した昨今においても、ほとんどのがんで満足できる標準的治療法は確立していません。現在、より安全で有効な新薬がすみやかに承認されるために、また新しい治療法が標準治療として認められるために、全国規模で大規模な臨床試験が行われています。当センターもがん診療連携拠点病院としてこれらの臨床試験に積極的に参加して、がん標準的治療法確立のために一翼を担っています。主治医の先生が患者さんのことを第1に考えた上で、適切な治療手段のひとつとして臨床試験のお話をすることがあると存じますが、このホームページを参考にしていただき、ご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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最終更新日:2023/04/20