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中央放射線部
6担当
スタッフ紹介
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役職 主任部長・中央放射線部部長
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役職 中央放射線部副部長兼 |
役職 中央放射線部技師長 |
役職 中央放射線部副技師長 |
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職員構成
常勤診療放射線技師 57名 (男38名 女19名)
施設認定
マンモグラフィ検診施設画像認定施設
日本放射線腫瘍学会認定施設
認定資格
【国家資格】
第1種放射線取扱主任者 5名
第2種放射線取扱主任者 1名
【学会認定・認定機構】
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 7名
救急撮影認定技師 4名
核医学専門技師 1名
X線CT認定技師 6名
磁気共鳴専門技術者 3名
医学物理士 2名
放射線治療専門放射線技師 1名
放射線治療品質管理士 1名
医療情報技師 2名
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 1名
ICLS・BLSコースインストラクター 1名
【日本診療放射線技師会認定】
放射線管理士 13名
放射線機器管理士 10名
臨床実習指導教員 2名
被ばく相談員 2名
アドバンス診療放射線技師 5名
シニア診療放射線技師 4名
Ai認定診療放射線技師 1名
災害支援認定診療放射線技師 1名
画像等手術支援認定診療放射線技師 2名
医療画像情報精度管理士 2名
中央放射線部 理念
県民の健康保持に必要な放射線医療技術・画像医療技術を提供するようにつとめるとともに、
県内施設の中央放射線部の模範となるよう努力します。
中央放射線部 基本方針
1 患者さんに「おもいやり」を持って接する。
2 患者さんの人権を尊重し、インフォームドコンセントを実践する。
3 基本技術を確実におこなう。
確立した技術を、手順に従い質の高い結果を提供する。
4 最新の知識・技術の習得をおこなう。
日進月歩の医療機器・医療技術を習得し、患者さんにより高度な医療を提供する。
5 チーム医療を実践する。
医師・技師・看護師等多職種との連携をとり、きめ細かな医療を提供する。
6 医療機器管理に責任を持つ。
放射線関連機器の性能維持と安全性を確保する。
7 放射線被曝の低減に努める。
患者さんの医療被曝の低減および医療従事者の被曝低減を図る。
稼働機器一覧(2023年4月現在)
装置名 | 台数 | |
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一般撮影装置(救急撮影室の1台を含む) | 6台 | |
骨密度測定装置 | 1台 | |
歯科撮影装置(All-in-one タイプ) | 1台 | |
ポータブル撮影装置 | 7台 | |
X線TV撮影装置 | 3台 | |
乳房撮影装置 | 2D(従来型) | 1台 |
3D(トモシンセシス搭載型) | 1台 | |
CT撮影装置 | 320列320DAS | 1台 |
80列80DAS | 1台 | |
64列128DAS(2管球CT) | 1台 | |
MR撮影装置 | 1.5T | 2台 |
3T | 1台 | |
血管撮影装置 | 心臓血管撮影装置(バイプレーン) | 2台 |
ハイブリッド手術室(シングルプレーン) | 1台 | |
血管撮影装置(バイプレーン) | 1台 | |
核医学装置 | 半導体PET-CT装置 | 1台 |
SPECT-CT装置 | 2台 | |
心臓専用半導体SPECT装置(D-SPECT) | 1台 | |
放射線治療装置 | 治療装置 | 1台 |
CTシミュレータ | 1台 | |
治療計画装置 | 3台 | |
外科用イメージ装置(中央手術部にて使用) | 6台 |
血管撮影装置
4台の血管撮影装置を、心臓血管撮影室2室、ハイブリッド手術室1室、血管撮影室1室の4室で稼働しています。
機器はハイブリッド手術室がシーメンスヘルスケア社製シングルプレーン装置、その他3台はフィリップス社製バイブレーン装置です。
心臓血管撮影装置
バイプレーンのFPDを備えた心臓血管撮影装置2台が稼働しており、心臓血管の検査、治療を行っています。さらにCardiolabo、EnsaiteVelocity、CryoConsoleを使用したカテーテルアブレーション治療を行っています。
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フィリップス・ジャパン |
ハイブリッド手術室
当院では、平成25年(2013年)7月よりハイブリッド手術室が稼働しています。
ハイブリッド手術室では、カテーテルによる検査・治療と、外科手術を同時に行うことができます。おもに、循環器内科医によるカテーテル治療を行ってますが、心臓血管外科医による開胸手術・開腹手術にも対応できる手術室です。
大動脈瘤の治療(EVAR/TEVAR/心臓血管外科による開胸・開腹手術)、ペースメーカー埋め込み、肢体末端の血行障害の治療(EVT)、TAVI(※1)、MitraClip(※2)、WATCHMAN(※3)、脳外科の脳動脈瘤コイル塞栓術等を行っています。
【用語解説】
※1 TAVI (タビ) :大動脈弁閉鎖不全のカテーテル治療
※2 MitraClip (マイトラクリップ):僧帽弁閉鎖不全のカテーテル治療
※3 WATCHMAN (ウォッチマン):心房細動のカテーテル治療(脳梗塞の予防)
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シーメンスヘルスケア |
血管撮影装置
FPDと高いデジタル画像処理技術により脳血管領域、腹部血管領域といったそれぞれの検査、治療に最適化された画像処理を行うことで被ばくを抑えて短時間に手技を行うことが出来ます。
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フィリップス・ジャパン |
CT撮影装置
当院では、キヤノンメディカルシステムズ株式会社製 AquilionONE(320列)※①・AquilionPRIME(80列)※②、シーメンスヘルスケア社製 SOMATOM Definition Flash(64列2管球CT)※③、の3台が稼働しています。
AquilionONE(320列)は体軸方向に320列の検出器を持ち、1回転の速度が最短0.275msで16㎝の範囲が撮影可能です。この技術により、脳、心臓など1回転での検査が可能となり患者様により安心で安全な検査が可能となりました。また、従来からある DefinitionFlash と共に新しい技術を活かしたDual Energy Imaging(1回の撮影で2つの異なるX線エネルギーを用いて作成した画像)があり、これにより血流の灌流情報の画像化、結石などの成分解析が可能になりました。
今後も装置の特性を活かし、更なる最先端な検査を提供していきます。
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※① キヤノンメディカルシステムズ㈱ |
※② キヤノンメディカルシステムズ㈱ |
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※③ シーメンスヘルスケア SOMATOM Definition Flash (64列2管球CT) |
RI検査装置
RI検査のRI(アールアイ)はラジオアイソトープの略で、他に核医学検査、アイソトープ検査とも呼ばれます。大きくPET検査とSPECT検査に分かれ、当院ではPET装置1台、SPECT装置3台稼働しています。
半導体PET-CT装置1台 SPECT-CT装置2台 心臓専用半導体SPECT装置(D-SPECT)1台
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半導体PET-CT装置(シーメンスヘルスケア) |
SPECT-CT装置(フィリップス・ジャパン) |
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SPECT-CT装置(GEヘルスケア) Discovery NM/CT670 DR |
心臓専用半導体SPECT装置(D-SPECT)(Spectrum Dynamics Medical Japan) |
半導体PET-CT装置
「がん細胞は正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込む」という性質を利用し、そのブドウ糖にフッ素18という微量の放射線をくっつけた薬を体内に注射します。がん細胞は正常な細胞より多くの放射線を取り込む為、カメラで撮影してがん細胞の位置や大きさや進行の度合いをしらべます。
この検査はほぼ全身をみることができ、転移や再発の発見に有用です。
SPECT-CT装置
SPECT-CT装置は、ごく微量の放射線医薬品を使用して病気を診断する〔核医学検査〕を行う装置です。体内に投与された放射線医薬品の分布を画像に、数値化して病気の診断、血流や代謝などの機能情報を捉えることができます。また、検査に使用される放射線医薬品の半減期が短いため、被ばくも少なく、苦痛も少ない低侵襲の検査です。
CT装置の機能を併せ持つことにより、SPECT装置による生体の機能情報とCT装置による形態情報を一度に検査することができ、双方の画像を融合させることにより診断能の向上が期待できます。
CT装置にはASiRを搭載していることで、画質の改善と低被ばくを実現させます。
【用語解説】
ASiR (Adaptive Statistical Iterative Reconstruction):逐次近似法を応用した新しいCT画像再構成技術、これを使用することにより分解能を損なうことなく画像ノイズを大幅に低減した画像が得られる。ASiRを使用した効果的な利用法 ①低ノイズ・高画質 ②被ばく低減と画質維持 ③高分解能画像
心臓専用半導体SPECT装置(D-SPECT)
心臓検査に特化した半導体SPECT装置で、従来のSPECT装置より、感度・分解能に優れているため、以前の半分程度の時間で撮像でき、高画質の画像を得ることができます。
そのため、放射性医薬品の投与量を減らすことも可能で被ばくも軽減されます。
MR撮影装置
当院では、GEヘルスケア社製MR装置1台(静磁場1.5T MR装置(※①)、フィリップス社製MR装置1台(静磁場 3.0T MR装置(※②))、2020年6月よりシーメンス社製MR装置1台(静磁場 1.5T MR装置(※③))が稼働しています。導入された最新鋭の1.5T MR装置は、静音撮影技術により高画質を担保しながらMR検査による騒音を低減することができます。またガントリーボア径が70㎝となり、開放的な環境で、より楽な体位で安心して検査をお受けいただくことが可能になりました。
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※① GEヘルスケア |
※② フィリップス・ジャパン |
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※③ シーメンスヘルスケア MAGNETOM Solal |
X線TV撮影装置
当院では、島津メディカルシステム株式会社製X線TV撮影装置 SONIALVISION safire17(※①)、Cアームを搭載したキヤノンメディカル株式会社製 X線TV撮影装置 Ultimax-i(※②)と、令和3年1月より新しく島津メディカルシステム株式会社製汎用X線TV撮影装置 SONIALVISION G4 (※③)が稼動しています。
新しく導入された汎用X線TV撮影装置 SONIALVISION G4 (※③)では、主に泌尿器領域の検査を行っていますが、汎用装置であるため様々な検査に対応可能となっています。
これら3台のX線TV撮影装置を用いて、消化器内科ではERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)や、小腸大腸ファイバー、呼吸器内科ではBF(気管支内視鏡)、整形外科では神経根ブロックや透視下整復など、その他様々な診療科の検査及び治療を幅広く行っています。
① 島津メディカルシステム株式会社 SONIALVISION safire 17
② キヤノンメディカルシステムズ株式会社 Ultimax-i
③ 島津メディカルシステム株式会社 SONIALVISION G4
※① 島津メディカルシステム㈱ ※② キヤノンメディカルシステムズ㈱ ※③ 島津メディカルシステム㈱
SONIALVISION safire 17 Ultimax-i SONIALVISION G4
放射線治療装置
悪性または良性の腫瘍に対して、高エネルギーの放射線(X線、電子線)を照射し治療するための装置です。
治療の概要
初めに放射線治療計画を行います。放射線治療専用のCTシミュレータ装置にて治療部位のCT撮影を行い、放射線治療計画装置にて3次元治療計画を策定していきます。完成した治療計画は全て線量検証(計算または実測)を行い投与線量の確認を行っています。
放射線治療は画像誘導装置による位置確認を行い、呼吸性移動を考慮する場合には呼吸状態を監視する装置(RPM)を使用した呼吸同期照射が可能です。
治療装置の管理
始業点検を行い装置状態確認、線量確認、画像誘導装置精度確認など行います。また、年間点検計画を作成し装置の品質確認試験を行っています。また、線量計は年1回、治療装置の出力測定は3年に1回、外部評価を受けています。
放射線治療装置構成
治療装置 :VARIAN Clinac21EX ・・・※①
120MLC 40×40cm 5mm leaf ・・・※②
CTシミュレータ :キヤノンメディカルシステムズ株式会社 AsteionSuper4 ・・・※③
治療計画装置 :VARIAN Eclipse Ver13.5
治療データ管理システム:VARIAN ARIA Ver13.6
画像誘導装置 :EPID・OBI・CBCTの3系統搭載
呼吸同期装置 :RPM
RIS :富士通HOPE/DrABLE
フィルム検証装置 :DDシステム
3D水ファントムシステム:Blue Phantom ・・・※④
セラピーQAツール :SUN NUCLEAR
1220型 ArcCHECK ・・・※⑤
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※① VARIAN Clinac21EX |
※② 120MLC |
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※③ キノンメディカルシステムズ株式会社 |
※④ 東洋メディック |
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※⑤ SUN NUCLEAR |
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電位計校正証書 |
計量法登録事業者の分離方式による治療用電離箱校正実施証明書 |
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治療用照射装置出力線量の第3者機関による測定実施証明書 |
治療用照射装置(X線)のIMRT郵便調査実施証明書 |
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温度計校正証明書 | 気圧校正証明書 |
乳房撮影装置
当院の乳房撮影装置は、FUJIFILM社製フラットパネル搭載型デジタルマンモグラフィ装置AMULET innovarity(※①・※②)を使用しています。この装置を使用して乳房の中の乳腺組織を写し出すことで、乳がんを早期に発見することができます。
新しく導入した(※①)装置は、トモシンセシスという機能を搭載しています。トモシンセシスとは、1回の撮影で連続的にX線を照射し、圧迫面に平行に細かくスライスした断層画像が複数枚得られます。任意の断層面が表示できるため乳腺に埋もれた病変の発見に役立ちます。
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※① FUJI (トモシンセシス搭載) |
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※② FUJIFILM
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骨密度測定装置
当院では最新のX線骨密度測定装置Horizon ( HOLOGIC社製 ) を導入し、骨粗鬆症の診断、治療の経過観察などに活用しています。この装置は、DXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)にて、腰椎もしくは大腿骨の骨密度を測定します。 DXA法とは2種類の異なるエネルギーのX線を検査部位に照射し、その吸収値の差により骨密度を算定する方法です。
骨密度検査における被ばく線量の値は、バラツキはありますがその平均値は胸部の直接エックス線検査の値(0.06mSv)と同等、もしくはそれ以下です。被ばく線量の値は他のエックス線検査の値のみならず自然放射線の値(2.4mSv/年)と比較してもきわめて低い値です。DXA装置による骨密度測定は簡便でかつ被ばく線量の少ない検査と言われています。
最終更新日:2023/06/07