部門紹介
肥満症を“疾患”として総合的に診療します
肥満症は、単なる体重増加ではなく、糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪性肝疾患・睡眠時無呼吸症候群(SAS)・心血管疾患、さらには乾癬などの慢性炎症性疾患を含む、多くの健康障害の発症・進展に関与する慢性疾患です。日本肥満学会では、「肥満に起因ないし関連する健康障害を有し、医学的に減量を必要とする状態」を「肥満症」と定義しています。
当院では、長年にわたり生活習慣病診療を行ってきた「メタボリックシンドローム予防外来」を発展させ、近年の肥満症診療の進歩を踏まえて、「メタボ・肥満症外来」として専門的診療体制を整備しました。
当外来の特徴
1.ガイドラインに基づく肥満症診療
肥満症診療では、単なる減量ではなく、
- 内臓脂肪蓄積の評価
- 肥満関連健康障害の検索
- 動脈硬化リスク評価
- 二次性肥満の除外
- 長期的体重管理
が重要です。
当外来では、日本肥満学会・関連学会の診療指針に基づき、医学的必要性を評価したうえで治療介入を行っています。
2.多職種による包括的治療
肥満症は、食事・運動・睡眠・ストレス・生活背景など多くの要因が関与するため、単一職種のみでの介入には限界があります。
当外来では、
- 医師
- 管理栄養士
- 看護師
が連携し、患者さんごとの病態・生活背景に応じた、個別性の高い治療支援を行っています。
特に、行動変容を重視した継続支援を特徴としており、「自己流では継続困難」「リバウンドを繰り返す」といった患者さんにも対応しています。
3.生活習慣改善を基盤とした治療
肥満症治療の基本は、
- 食事療法
- 運動療法
- 行動療法(生活習慣や食行動の見直し)
です。
当外来では、月1回を基本とした6か月間の継続介入を行い、無理のない減量と代謝改善を目指します。
管理栄養士による栄養評価と個別指導に加え、必要に応じて看護師が活動量評価なども行い、生活習慣を客観的に評価しながら支援します。
4.最新の肥満症薬物療法への対応
近年、GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の登場により、肥満症治療は大きく進歩しています。
当外来では、
- セマグルチド
- チルゼパチド
- 漢方薬
- 必要に応じた食欲抑制薬(マジンドールなど)
を含め、患者さんの病態や肥満関連健康障害に応じた薬物療法を行っています。
特に、保険適用となるGLP-1受容体作動薬/GIP・GLP-1受容体作動薬については、最適使用推進ガイドラインに基づき、6か月以上の生活習慣改善および継続的な栄養指導を行ったうえで、医学的必要性の高い患者さんに適切に導入しています。
また、高度肥満症(BMI 35以上)の患者さんでは、合併症や安全性を十分評価したうえで、必要に応じてマジンドールなど既存の抗肥満薬を慎重に使用する場合があります。
なお、薬物療法はあくまで食事・運動療法を基盤として行い、栄養状態や副作用にも十分配慮しながら治療を進めています。
対象となる方
- 健診でメタボリックシンドロームを指摘された方
- BMI25以上の高値に加え、高血圧・糖尿病・脂質異常症を有する方
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併している方
- 脂肪肝・肥満関連腎症を指摘された方
- 体重増加に伴い膝痛・腰痛など運動器症状を有する方
- 減量を繰り返しても長期維持が困難な方
など
治療開始前評価
肥満の背景には、
- 甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
- 薬剤性肥満
など、二次性肥満が存在する場合があります。
当外来では必要に応じて、
- ホルモン検査
- 腹部CTによる内臓脂肪評価
- 動脈硬化評価
- 睡眠時無呼吸評価
- 心血管リスク評価
などを行い、病態に応じた診療につなげています。
診療日
火曜日(第1~第4週、午前)・金曜日(第2・第4週、午前午後)(総合診療科枠)
まずは、お気軽にお問合せください。
外来担当医表
| 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | ||
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| 1診 | 午前 | ー | ー |
初診・再診 ①③大洞尚司 ②④飯田沙織 |
ー |
初診・再診 ②④飯田真美/ |
| 午後 | ー | ー | ー | ー |
再診 ②④飯田真美/ 生活習慣 |
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※病診予約は、赤字部分で可能です。









