心臓血管外科

医師スタッフの紹介

 

役職 心臓血管外科部長兼胸部外科部長・
    臨床工学部部長・
    成人先天性心疾患診療科医長・
    救命救急センター主任医長
氏名 梅田 幸生

外科専門医・指導医
心臓血管外科専門医
心臓血管外科修練指導者
脈管専門医
循環器専門医
心臓リハビリテーション指導士
呼吸器外科専門医
日本医師会認定産業医

役職 主任医長
氏名 松野 幸博

外科専門医
心臓血管外科専門医
脈管専門医
ステントグラフト実施医・指導医

役職 医長
氏名 三ッ田 翔平

心臓血管外科専門医
外科専門医

役職 医長
氏名 東 健一郎

外科専門医・指導医

心臓血管外科専門医

心臓血管外科修練指導医

胸部外科認定医

 

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関連する診療科・専門外来

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診療内容について

 心臓血管外科が担当する分野は、おもに心臓、大動脈、四肢の動脈と静脈などで手術が必要な病気です。心臓血管センターにおいて、循環器内科、心臓リハビリテーション部とともに循環器疾患に対してハートチームの一員として循環器疾患の外科治療を担当しています。これらの病気の中には緊急手術を要するものも多く、救急救命センターとも連携して治療にあたっています。また、併設の呼吸器外科、小児心臓血管外科とも協力して診療体制を組んでおり、胸部外科グループとして最適なスタッフが治療にあたっています。

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診療科の特徴について

手術実績について

 年間の手術件数(2014年から2023年の10年間の平均)は300例で、心臓外科領域では、冠動脈バイパス術などの虚血性心疾患が48例と多く、人工弁置換術、弁形成術などの弁膜症(経カテーテル的大動脈弁留置術・経皮的僧帽弁接合不全修復術を含む)が87例、その他の心臓手術6例です。血管外科領域では、大動脈瘤・大動脈解離などの大血管手術(大動脈ステントグラフト内挿術を含む)が105例(胸部41例、腹部64例)、閉塞性動脈硬化症などの末梢血管手術が31例、下肢静脈瘤が20例などです。

f3_1317179556写真は心臓手術の様子です.手前に人工心肺装置があります. 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の手術例が年々増加傾向にあり、循環器内科でのカテ-テル治療と組み合わせ最適な治療法を選択しています。救命救急センターを併設しているため、切迫心筋梗塞、不安定狭心症などの緊急手術も多いです。  弁膜症の手術では従来からの人工弁の移植手術に加え、僧帽弁閉鎖不全症などでは、患者さん自身の弁を使って修復する弁形成術を行い、人工弁の移植をできるだけ避ける手術を行っています。
 
 

ステントグラフト内挿術

 平成22年より、循環器内科と共同で、低侵襲な大動脈瘤の治療である大動脈ステントグラフト内挿術を開始しました。胸部大動脈瘤および腹部大動脈瘤に対して合併症のリスクのある患者様を主に、平成29年までの8年間に約480例(胸部110例、腹部370例)施行しています。平成24年春にはハイブリッド手術室が完成し、より完成度の高い大動脈ステントグラフト内挿術が施行されています。

経カテーテル的大動脈弁留置術

 ハイブリッド手術室が完成後、平成25年5月より、循環器内科と共同で、低侵襲な大動脈弁狭窄症の治療である経カテーテル的大動脈弁留置術を開始しました。人工心肺を使用した従来の大動脈弁置換では合併症のリスクの高い高齢の患者様を主に、2023年までに約400例に施行しています。

大まかな入院のながれについて

 内科の先生に「手術が必要です」と言われて、不安になる方も多いと思います。当科では、入院前・手術前にできる限り患者の皆様の疑問・不安を解決できるよう努力しています。  ここに当科の手術前後の大まかな流れを紹介します。もちろん病気の状態は一人一人違いますので、必ずしも当てはまるわけではありません。個別の説明は、外来や入院中に詳しく行います。

 

■入院… 手術の数日前に入院します。手術前日までに簡単な検査、手術の詳しい説明を行います。
■手術… 基本的に朝から行います。病気の種類によりますが、手術は昼過ぎから夕方までに終わります。手術が終わるまで、家族の方には待機していただきます。患者さんは手術終了後、麻酔がかかったまま集中治療室に入ります。
■術後… 手術終了後、その日のうちに麻酔から覚めますが、ゆっくりと麻酔から覚めるようにするため、不快感や痛みを軽減できます。1日目から2日目には飲水・食事が始まります。離床も開始し、3から5日目には一人で身の回りのことができるようになります。1週間目頃に術後の検査をします。問題がなければ、ほとんどの方はこれで退院できます。


 手術後はプログラムされたリハビリテーションを導入して早期の退院、社会復帰ができるように努め、心臓手術でも平均10日前後で退院可能です。また医療の進歩はめざましく高齢者でも安全に手術が可能になっており、80歳以上でも手術(最高齢は96歳男性、上行大動脈人工血管置換術)は可能です。

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最終更新日:2024/05/08