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呼吸器外科
医師スタッフの紹介
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役職 呼吸器外科部長
呼吸器外科専門医 |
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役職 呼吸器外科医師 外科専門医
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役職 心臓血管外科部長兼胸部外科部長
外科専門医・指導医 |
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役職 心臓血管外科主任医長
外科専門医
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診療内容について
すべての患者さんに対して呼吸器外科の専門医が診断・治療を行っています。
当院の呼吸器内科、心臓血管外科との定期的なカンファレンスを行っています。また岐阜大学呼吸器外科グループとも適宜、症例検討会を行って治療方針を決定しています。
取り扱う主な疾患の治療方針
1)原発性肺癌
我が国の臓器別癌死亡率の第1位になっており、まだまだ増加傾向にあります。
最近では検診や人間ドックのCT検査などで偶然肺癌が発見されることが多くなってきました。早期の肺癌と診断されることも多く、できるだけ低侵襲(身体に負担の少ない)手術を心がけています。その中でも以下の2点が特筆されます。
①「根治性」と「呼吸機能温存」の両立をめざした縮小手術:
肺癌の手術は正常な肺組織も切除しますので、手術後にほとんどの方は呼吸機能が低下してしまいます。当科では画像を詳細に検討して、手術後の息苦しさがなるべく少ない縮小手術(区域切除や楔状切除)を積極的に行うように心がけています。
②胸腔鏡手術(VATS:バッツ):
胸腔鏡を積極的に利用することで身体に負担の少ない手術を行っています。
2009~2021年に執刀したほとんどの肺癌手術は胸腔鏡を使用して行い、手術の創を小さくすることが可能でした。
以上のような低侵襲の手術により、術後の入院期間を短期間(7日程度)にすることができます。
しかしながらわれわれは安全性と根治性が最重要と考えております。安全を担保できない場合や、根治性が損なわれると考えた場合には、創を延長することや拡大切除をすることを躊躇わないようにしています。
進行した肺癌でも抗癌剤治療・放射線治療を組み合わせることで切除が可能な場合もあり、呼吸器内科および放射線治療科との連携が重要になってきます。
また局所進行肺癌(周囲臓器へ拡がってしまっている進行肺癌)の方に対しても、心臓血管外科とのコラボレーションにより治療が可能になる場合があり、治療方針を提案いたします。
当院の恵まれた環境により、そのような方に対しても連携して治療を行うことができます。
肺癌の中には非常におとなしいタイプで経過観察だけで良い(人によっては手術が必要ない)ものもあります。そういった情報も提供し、呼吸器内科と連携して診ています。
またI期の肺癌の患者さんについては、手術後に肺癌連携パスを活用して掛かりつけの先生と一緒に診させていただく方針です。
2)転移性肺腫瘍
大腸癌や腎癌など他臓器の癌や肉腫が肺に転移することがあります。当院はがん診療連携拠点病院ですので、転移性肺腫瘍の患者様をそれぞれの診療科よりご紹介いただいています。患者さん、それぞれの病状を検討して最も良い方法を提案します。
手術は胸腔鏡を積極的に使用して、できる限り低侵襲に行い、術後数日での退院も可能です。
3)自然気胸・巨大ブラなどの嚢胞性肺疾患
呼吸器内科と連携しながら、最も適切な治療法を提案しています。
手術は胸腔鏡やソフト凝固などを使用することで、できる限り低侵襲に行っています。
4)縦隔疾患
縦隔腫瘍(胸腺腫や奇形腫など縦隔に発生する腫瘍)や重症筋無力症(難病)に対しても呼吸器内科や神経内科と連携して手術を行っています。血管形成などの拡大手術や胸腔鏡下手術(剣状突起下アプローチを含む)も積極的に行っています。
5)胸部外傷
当院の救命救急センターと協力体制を取り、緊急手術を含めた対応を迅速に行っています。
・呼吸器外科の専門外来は月曜日ですが、手術日(火曜日、木曜日)以外は適宜対応いたしますので、電話でご連絡ください。担当医は松本・萩原です。
診療科の特徴について
得意とする診療分野
肺がん(原発性肺癌 転移性肺癌)に対する外科治療
縦隔疾患(縦隔腫瘍 重症筋無力症)に対する外科治療
気胸などに対する外科治療
胸部外傷に対する治療
当科では、手術前の説明 → 手術 → 入院中の管理 → 手術後の外来まで呼吸器外科専門医が一貫して診療していますので安心して任せていただけると思います。
原発性肺癌術後の5年生存率
最終更新日:2023/05/18