放射線治療科

医師スタッフの紹介

役職 主任部長・放射線治療科部長
氏名 梶浦 雄一

役職 医長
氏名 岡田 すなほ

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放射線治療について

 がんに対する放射線治療の進歩は目覚しいものがあり、比較的早期のがんであれば、手術に匹敵する治療成績が得られています。放射線治療の最大の利点は臓器の機能や形態の温存で、QOL重視の風潮の中でその重要性が高まってきました。また、わが国では人口の高齢化に伴い、今後高齢者を中心としたがんの患者数が増えることが予想されますが、高齢者のがん治療においては手術や抗がん剤などの治療に比べてより簡便に行えて侵襲の少ない放射線治療が行われることが多くなっています。 

 ただ欧米ではがん患者の50%近くに放射線治療が行われていますが、我が国は先進的な施設でも30%程度で、平均すると25%程度に行われているに過ぎない現状があります。
 この状況を改善して行くために、岐阜県総合医療センターでは2023年度当初に、安全で、精度の高い放射線治療を推進すべく、放射線治療部門を含む新棟を稼働させる予定です。

①当院における放射線治療システムの紹介
  ・放射線治療装置:Clinac21EX(Varian)
            X線:4MVと10MV
      電子線:4MeV,6MeV,9MeV,12MeV,16MeV
      画像誘導装置:EPID,OBI,CBCT搭載
      呼吸同期装置:RPM搭載

 

    ・放射線治療計画用CT:Astein Super 4,Gantry自走式

   ・放射線治療計画装置:Eclipse Ver13.5(Varian)

   ・放射線治療データ管理システム:Aria Ver13.6(Varian)

   ・放射線治療情報システム:HOPE/DrABLE(富士通)

   ・検証ツール:DDシステム,ArcCheck

   ・3D水ファントムシステム:Blue Phantom

 

②放射線治療に関わるスタッフ

  ・放射線腫瘍医:常勤2名,非常勤2名

  ・診療放射線技師:常勤8名

    うち医学部物理士2名,放射線治療品質管理士1名

・看護師:常勤1名,非常勤1名

    (放射線治療認定看護師1名)

 

③放射線治療の実績

  2016年度   2017年度   2018年度   2019年度  
53   67   69   75  
原発   2   6   6   3
転移   49   56   56   71
頭蓋底   0   3   3   1
PCI   2   2   4   0
うち定位   34   47   35   58
頭頸部 32   27   34   27  
うちIMRT   0   3   7   8
食道 15   12   10   14  
56   47   70   77  
うち定位   12   10   15   28
乳腺 70   77   72   81  
温存手術後   45   55   34   60
乳房切断後   11   18   24   18
消化器(除食道) 16   29   25   31  
うち定位   0   1   4   5
前立腺 20   36   55   55  
うちIMRT   7   24   52   49

泌尿器その他

17   6   5   15  
女性生殖器 20   25   28   34  
造血器 29   29   20   15  
皮膚・軟部組織 2   10   11   6  
緩和照射 94   115   132   155  
非密封小線源 8   12   11   5  
ラジウム   3   10   7   5
ストロンチウム   5   2   5   0
合計 432   492   542   590  

参考までに、年間のがん登録は2,000件程度です。

④今後の展望(予定)
 ・当初は2021年度に、高精度の放射線治療を積極的に展開するために、新棟を稼働の予定でしたが、東京オリンピックに伴う諸事情のため完成時期は2023年度になり、設計・建築の準備に入っています。

 ・新棟では複数台の放射線治療を導入する予定です。院内の治療患者だけでも年間600件を超えようとする現状で、高精度の放射線治療を積極的に展開するには複数台の治療装置が必要になります。

 ・さらに県内には未導入の、定位放射線治療専用の装置(体幹部までの定位放射線治療が可能な唯一の装置であるサイバーナイフ)も導入予定です。本装置は通常の放射線治療とは異なり、特別な遮蔽が必要なために既存の施設への導入が不可能なために、新たに放射線治療のための建物を建築する当院でないと導入できない装置です。頭部専用のガンマナイフでの頭部や頭蓋底部、頭頸部の定位放射線治療に加えて、頭頚部や肺、肝臓、腎臓、前立腺、脊椎管内の腫瘍の定位放射線治療も可能になりますし、定位放射線治療とは異なりますが、同一部位への2回目以降の放射線治療にも積極的に対応する予定です。そのためにも県内の放射線治療施設との連携を強化するための、インフラの整備も検討中です。

       

 サイバーナイフM6の概要図(日本アキュレイHPより)

・岐阜県総合医療センターとしては、超高齢化社会における、安全で、精度の高いがん治療を、推進していく予定です。

 

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最終更新日:2020/05/20